校長室

10のマイナス3乗の世界

10のマイナス3乗とは1000分の1のこと、「ミリ」という接頭語で表されます。たとえば、1メートルの1000分の1は1ミリメートルですね。

 

さて、昨日(8/4)は、インターハイ(全国高校総体)陸上競技男子100メートル走が行われました。本校から安齋選手が出場しています。徳島の会場に応援に行きたいところですが、今回は「インハイTV」 https://sportsbull.jp/category/inhightv/ での観戦です。

(画像は著作権の関係でここでご覧いただくことができません。インハイTVのアーカイブに残っていることを祈ります。)

 

予選は8組9レーンでした。10秒42(追い風参考)で準決勝進出を決めました。

オフィシャル発表はこちら https://inhightv.sportsbull.jp/archive?id=1494

 

準決勝3組7レーンです。課外の午後、職員室の先生方も固唾をのんで見守ります。

結果は2レーン、7レーン(安齋選手)、8レーンの3選手が10秒68で同タイム。職員室がどよめきます。

オフィシャル発表はこちら https://inhightv.sportsbull.jp/archive?id=1495

なんと、7番目のタイムに10秒68が3人並びました。ファイナリストは8名。同タイムの中から安齋選手が選外に……。顧問の先生の報告では1000分の4秒差だったとのこと。10のマイナス3乗、ミリ秒世界での競争です。

 

100000ミリメートル(100メートル)を10680ミリ秒(10秒68)で走るときの4ミリ秒に進む距離は37.45ミリメートル。実際には加速して走り抜けますから、もっと短いと思われます。

100000ミリメートルのうち、たった37ミリメートルを4ミリ秒のうちに詰める勝負。それに向けた日々の練習、コンディション調整、メンタルトレーニング。

 

10のマイナス3乗世界での戦い、なんと奥深いのでしょう。

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