校長室

18年ぶり(その1)

15年ぶりかと思って、よく数えてみたら18年ぶりでした。

 

「高校時代は何部だったんですか」と聞かれることがよくあります。文武両道を標榜する本校生としては、至極当然な質問ですね。答えは「山岳部」です。教員になってからも、山岳部のある高校2校配置されて計11年間山岳部の顧問もしていました。

そういうご縁もあってか、今年から県高体連登山専門部の部会長となり、6月3日には安達太良山域で行われた県大会を「観戦」してきました。

「観戦」と言っても、一緒に登らないと選手諸君の試合運び(登山行動)を見ることはできませんから、昔顧問で引率して以来実に18年ぶりに登山をしました。ちなみに全国大会では、顧問がバテて登れなくなるとチームリタイア(監督のいない試合はできない)になるので、真夏の雲仙普賢岳を必死に登った記憶があります。

休憩の間にも、地図で現在地を確認したり、記録をとったり、行動食を食べたりと様々な活動があります。優れた選手は25メートル以内の誤差で現在地を特定できます。GPS並の精度です。

前日夕方に選手諸君が書いた「天気図」と「予報」では、午後には雷雨。登山隊を指揮する隊長の先生は、天気図、雷雲感知機の情報、雲の流れやラジオ等情報を総合して、上の写真の状況で撤退を決め、予定行動中止、下山行動の指示を出しています。こういう判断は選手諸君の学びにつながりますね。

翌日の閉会式では、技術委員長から審査項目一つ一つの技術的説明や今後の活動のポイントについて指導を受けました。登山大会はトーナメント戦ではないので、開会式から閉会式まで選手全員が参加します。

18年前はこの倍ぐらい選手がいたような気がしますが、少子化の影響でしょうか。

さて、本校は男子Aパーティ、女子Aパーティがそれぞれ体力や技術が評価され優秀パーティに選出されました。全国大会出場まであと1歩ってところでしょう。

 

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