校長室

最も先進的で、そして尖っている

先端恐怖症の方は、5行ほど飛ばしてお読みください。

コロナ予防のために、年に数回注射を打つことになりました。そろそろインフルエンザの予防接種もしないと。

注射を打つとき、皆さんはどこを見てますか。私は小さい頃から、三角形や円錐で尖っているものならすべからく興味関心があり、注射の際は針の先端を凝視する癖がありまして、他に、歯医者ではあの近未来な診察台に並ぶドリルの先端の様々な形に惹かれ、小学6年生の時に使っていた下敷きには、「目指せ!!東北大歯学部」と書いていました。ま、歯医者になってないことについては後述するとして…、

さて、様々な学問にも最先端の研究(最も先進的な、俗にいう「尖った」研究)というのがあります。本校生にそういう学問の一端を経験させるべく、「プロフェッサー・ビジット 国公立大学の最先端の授業をあなたの高校へ」(主催:朝日新聞社  協賛:代々木ゼミナール)に応募したところ、年に7校しか選ばれないその1校に見事当選。

11月9日、信州大学副学長、学術研究院理学系教授の東城幸治博士をお迎えして「DNAから紐解く生きものたちの不思議な世界」という演題でお話を伺いました。

東城博士はなんと本校の8期生というご縁。遺伝子解析により究明される動物の不思議な行動やその進化的背景に関する最先端の研究を、本校在学中の生物部での活動と絡めてお話いただきました。また、東高生だった頃の写真等から、本校生に寄り添ったわかりやすいお話に、大学の研究は難しいかもと構えていた生徒も、興味津々の様子。

全体会の後は、本校生おきまりの「ぶら下がり」質問が続きます。後輩からの質問に楽しそうにお答えになる東城博士の様子。お帰りの時間ぎりぎりまで、丁寧にお答えいただきました。ありがとうございます。興味関心を突き詰める大切さ、これをきっかけに、東城博士の後輩諸君からも次代の「博士」が登場するかも…。

で、冒頭の、歯医者になっていないことについて、三角形に惹かれてはいたのですが、三角関数でつまづいて文系というオチ。私のほうは、興味関心を突き詰めるためにも、授業は大切にしましょうという教訓です。

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