校長室

校長室

桐壺

 「源氏物語」の主人公光源氏の母親は、帝の後宮で与えられた局(部屋)が「桐壺」という建物にあったことから、桐壺の更衣と呼ばれていました。更衣というのは女官の呼び名で、本来は天皇に衣替えに携わると言う意味だったのだろうと思われます。

さて、現代で更衣といえば、そう、衣替え。学生は6月1日から一斉に夏服になり……と、ニュースなどでは駅前の通学風景などを流しますが、ブレザー制服が多い現代は指定カーディガンなどを着ることもできるようになりました。

ただ、本校男子は学ランなので、黒→白の色変化が鮮明で、「一斉に」という感じは出ますね。

 一般のニュースにはならない学校の更衣の風物詩といえば、生活委員(昔は風紀委員といっていたような)が並んで、挨拶と服装の確認をする風景でしょうか。本校も6月1日から登校時間に生活委員が並んで、挨拶と正しい身だしなみの呼びかけを行っていました。

OBOGさんには懐かしい、家庭科室前の路地でも挨拶が行われています。

冒頭の桐壺の更衣ですけれど、物語中で心中の想いは描写されますが、声に出して言う台詞はたった一回きりなんです。それも死を覚悟した上での「生きていたい」という内容…、授業をしながら涙が止まらなかった記憶があります。

是非一度お読みください。

海老

何かの会議で初めてこの言葉を聞いたときは、この漢字しか頭に浮かばなくて、いったいどういう意味なのだろうと、ググるまでしばらく当惑していたのを思い出します。

「海老でんす」……もとい「エビデンス(evidence)」

会話の中で「証拠、根拠、証明」と使っていた部分が、最近この言葉に置き換わっていることが多い気がします。

 

さて、5月26日の放課後、情報室に1学年担任や進路指導部の先生が集まって、なにやら会合が開かれています。

本校1年生(43期)が入学時に行った学力・学習量・学習時間等を調査した結果(evidence)を共有する会議です。もちろん、私も教頭も出席し、これからどう伸ばしていくか1学年と一緒になって考えます。

現在、生徒との面談週間中です。一人一人個票もありますので、結果から明らかになった強みを生かし弱点を克服する指導が行われています。

壮行会

考査最終日、やっと終わった~とちょっと緩く日々を過ごしたいなあと思うところですが、そうもいかない生徒が本校には大勢います。サッカー、卓球、陸上、バスケットボール(男女)、バレーボール(男女)、テニス、ソフトボール、ハンドボール、バドミントン、柔道、剣道、弓道、山岳、水泳。多くの部活動が5月下旬から6月上旬にかけてインターハイ県大会に出場。考査期間中も試験勉強と両立させながら、特別な許可を得て部活動を行い試合に備えてきました。

ほんとうなら体育館に集めて全校生の前で壮行したいところですが、生徒会執行部は出場する選手の健康(コロナ感染リスク)を考えて、動画配信の方法での壮行会としました。

この4月に各教室に整備されたばかりの吊り下げ式プロジェクターが全教室一斉に稼働。設置者側の私としては、データの大きい動画送信でフリーズしたらと不安でしたが、杞憂でした。みんな、健闘を誓う各部活主将の熱い姿をしっかり見ております。

そんな中、中庭では何か準備が始まりました。

なんと、応援団による演舞(エール)も動画配信です。各クラスではみんな立ち上がって、大会に出場する友人に拍手を送りました。

吉報を待っています。

1学期中間考査

5月17日より中間考査が行われています。

みんな真剣に考査問題に取り組んでいます。

知性溢れるまなざしですね。

評価の一翼を担う、大切な試験です。日頃の学びを十分に発揮してください。

セルフジャッジ

5月7日より始まったテニスの県北予選を観戦してきました。

本校は、団体戦や個人戦で県大会出場を決めました。

1年生も先輩の試合運びを真剣に見つめています。

コートは全部で18面、すべてのコートで同時に試合が行われます。

遠景ですけど、主審も線審もいないのがわかりますか。

この大会は、セルフジャッジと言って、選手が互いにフォルトやライン判定等を申告しながら進んでいくのです。

プロの競技でさえ審判がいてももめるのに、そんなこと可能なの?って私は最初思っていましたが、粛々とセルフジャッジで進んでいく試合を見ていて、そんなことを思ってしまったことに恥じ入りました。

心技体とはスポーツでよく言われる言葉ですが、その実際が18面のコートに現れていました。

5月8日まで

ある日の午後、授業中だというのに校門を出ていく集団が…

いったいどこへ行くのか、後をついて行くと…

とうほう・みんなの文化センターで開催中の「絵と映像とエッセイで綴る 齋正機展2022」で、美術選択者の学びの時間でした。

齋正機さんは本校の2期生ということで、同窓会から観覧券をご提供いただいてのお勉強となります。ありがとうございます。

特別に、齋正機後援会事務局長斉藤様と福島民報社の黒澤様から解説をいただくことができました。

美術の授業ですのでレポート提出があります。会場内の様子はさすがに撮影できませんでしたが、一人一人丁寧に鑑賞メモをとっていました。

私は美術に造詣は深くないですが、ぐっと印象に残ったのは「夜汽車ト赤イ三日月」です。かなりの時間立ち止まり見入っていました。魅入られた感じです。他にも、現在の作風になる前の「冬の冷たくて暖かいリズム」もよいなあと…

感じ方は人それぞれですので、一度ご覧になってはいかがですか。5月8日までです。

 

クイズ100人に聞きました

 私と同じぐらいの年代の方なら、ご存じのテレビ番組。番組の最後に勝利チームが挑戦する「トラベルチャンス」コーナーがあり、同じ家族でもハワイ旅行(帽子をかぶる)と見送り(旗を振る)に分かれるのがシュールで、子供心に「この後家族の中で実際誰が行くかもめたりしないのだろうか」と、変な心配をしたものです。

 さて、4月28日は自然探求学習(わかりやすくいうと校外学習、もっとわかりやすくいうと遠足)の日です。3年生は那須方面、2年生は仙台方面、1年生はいわき・相双方面で学びを深めてきます。

 朝の校舎前は先行する3年生のバス6台が並びます(今は一学年6クラスです→OBOGさま)。こうしてみると、本校前の駐車場って相当広いですね。この後、1~2年12台をも飲み込みました。

運転手の皆さん。旅行会社の担当者さんと入念な打ち合わせ中です。

まもなく出発。乗り込む前に運転手さんに手を差し出してます。何がもらえるのでしょうか。

飴とかもらえるのではなくて、除菌のスプレーでした。しっかりとマスクもして、感染予防に努めています。

 私は、旗ならぬボードを掲げて見送ります。

 管理職(校長や教頭)と数名の先生は学校に残って、リスクコントロール部隊となります。クイズ100人に聞きました風にいえば、生徒たちは帽子組、私は旗振り組。もちろん、どちらがいくかとかもめたりましませんが…

少しでも気分を味わいたくて、いつもより相当豪華な行楽弁当を注文してしまいました。

 

たまご

 4月25日(月)、小会議室で教頭先生から説明を受けているのは、教員免許取得を目指す大学生の皆さんです。教員の卵ですね。ほんと初々しい。この日はオリエンテーション、教育実習は5月末から開始です。

 世の中にはたくさんのお仕事がありますが、教員の仕事だけは、わざわざ職場体験の企画をせずとも、小中高と12年間生徒として見続けてきた仕事です。卒業生が教員の姿を見て育ち、教員を目指し、採用され、同僚になる。教員冥利に尽きますね。

 本年の採用予定人数は小学校教諭:280名程度、中学校教諭:115名程度、高等学校教諭:45名程度、特別支援学校教諭:50名程度、養護教諭:18名程度と発表されています。

https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/edu/saiyo.html

近年、小中の倍率が下がったとはいわれていますが、高校教諭はまだまだ狭き門。本校の実習でしっかり学んで、是非とも本県の教員になってほしいものです。

 

♪ダバダ~ドゥ ダバダ~ダバダ~

♪ダバダ~ドゥ ダバダ~ダバダ~

「違いがわかる男」のコーヒーCMのテーマですと書き出そうと思ったら、「今は違いをつくる人」ってCMになってるんですね。スローガン(?)の変遷を調べてみると面白いのかもしれません。

写真は、4月初旬の登校風景のスナップです。今はもう葉桜になってますが、初旬の1週間弱の桜花、本当にきれいでした。

ところで、この記事をご覧のOBOGのみなさん、皆さんも通い慣れた路地だと思いますが、皆さんの時とはちょっと様子が違います。

どこが違うでしょう。♪ダバダ~ドゥ ダバダ~ダバダ~

 

 

ソフトボール

4月17日(日)には、月舘運動場にて春季選抜ソフトボール大会県北地区大会がありました。

ソフトボールといえば、小学生の頃、学区(?)ごとにソフトボールチームがあり大会がありました(昭和4~50年代)。今はどうなんでしょうね。私は下手だったのでいつもライト守備か補欠でしたけれど…。

本校ソフトボール部は橘高校と福島北高校との合同チームでの参加です。

合同チームですので、毎日一緒に練習できる単独チームの方が有利なのかなと思いましたが、単独チームに負けないチームワーク。

3位賞状をいただいて、来週県大会です!