校長室

校長室

海老

何かの会議で初めてこの言葉を聞いたときは、この漢字しか頭に浮かばなくて、いったいどういう意味なのだろうと、ググるまでしばらく当惑していたのを思い出します。

「海老でんす」……もとい「エビデンス(evidence)」

会話の中で「証拠、根拠、証明」と使っていた部分が、最近この言葉に置き換わっていることが多い気がします。

 

さて、5月26日の放課後、情報室に1学年担任や進路指導部の先生が集まって、なにやら会合が開かれています。

本校1年生(43期)が入学時に行った学力・学習量・学習時間等を調査した結果(evidence)を共有する会議です。もちろん、私も教頭も出席し、これからどう伸ばしていくか1学年と一緒になって考えます。

現在、生徒との面談週間中です。一人一人個票もありますので、結果から明らかになった強みを生かし弱点を克服する指導が行われています。

壮行会

考査最終日、やっと終わった~とちょっと緩く日々を過ごしたいなあと思うところですが、そうもいかない生徒が本校には大勢います。サッカー、卓球、陸上、バスケットボール(男女)、バレーボール(男女)、テニス、ソフトボール、ハンドボール、バドミントン、柔道、剣道、弓道、山岳、水泳。多くの部活動が5月下旬から6月上旬にかけてインターハイ県大会に出場。考査期間中も試験勉強と両立させながら、特別な許可を得て部活動を行い試合に備えてきました。

ほんとうなら体育館に集めて全校生の前で壮行したいところですが、生徒会執行部は出場する選手の健康(コロナ感染リスク)を考えて、動画配信の方法での壮行会としました。

この4月に各教室に整備されたばかりの吊り下げ式プロジェクターが全教室一斉に稼働。設置者側の私としては、データの大きい動画送信でフリーズしたらと不安でしたが、杞憂でした。みんな、健闘を誓う各部活主将の熱い姿をしっかり見ております。

そんな中、中庭では何か準備が始まりました。

なんと、応援団による演舞(エール)も動画配信です。各クラスではみんな立ち上がって、大会に出場する友人に拍手を送りました。

吉報を待っています。

1学期中間考査

5月17日より中間考査が行われています。

みんな真剣に考査問題に取り組んでいます。

知性溢れるまなざしですね。

評価の一翼を担う、大切な試験です。日頃の学びを十分に発揮してください。

セルフジャッジ

5月7日より始まったテニスの県北予選を観戦してきました。

本校は、団体戦や個人戦で県大会出場を決めました。

1年生も先輩の試合運びを真剣に見つめています。

コートは全部で18面、すべてのコートで同時に試合が行われます。

遠景ですけど、主審も線審もいないのがわかりますか。

この大会は、セルフジャッジと言って、選手が互いにフォルトやライン判定等を申告しながら進んでいくのです。

プロの競技でさえ審判がいてももめるのに、そんなこと可能なの?って私は最初思っていましたが、粛々とセルフジャッジで進んでいく試合を見ていて、そんなことを思ってしまったことに恥じ入りました。

心技体とはスポーツでよく言われる言葉ですが、その実際が18面のコートに現れていました。

5月8日まで

ある日の午後、授業中だというのに校門を出ていく集団が…

いったいどこへ行くのか、後をついて行くと…

とうほう・みんなの文化センターで開催中の「絵と映像とエッセイで綴る 齋正機展2022」で、美術選択者の学びの時間でした。

齋正機さんは本校の2期生ということで、同窓会から観覧券をご提供いただいてのお勉強となります。ありがとうございます。

特別に、齋正機後援会事務局長斉藤様と福島民報社の黒澤様から解説をいただくことができました。

美術の授業ですのでレポート提出があります。会場内の様子はさすがに撮影できませんでしたが、一人一人丁寧に鑑賞メモをとっていました。

私は美術に造詣は深くないですが、ぐっと印象に残ったのは「夜汽車ト赤イ三日月」です。かなりの時間立ち止まり見入っていました。魅入られた感じです。他にも、現在の作風になる前の「冬の冷たくて暖かいリズム」もよいなあと…

感じ方は人それぞれですので、一度ご覧になってはいかがですか。5月8日までです。

 

クイズ100人に聞きました

 私と同じぐらいの年代の方なら、ご存じのテレビ番組。番組の最後に勝利チームが挑戦する「トラベルチャンス」コーナーがあり、同じ家族でもハワイ旅行(帽子をかぶる)と見送り(旗を振る)に分かれるのがシュールで、子供心に「この後家族の中で実際誰が行くかもめたりしないのだろうか」と、変な心配をしたものです。

 さて、4月28日は自然探求学習(わかりやすくいうと校外学習、もっとわかりやすくいうと遠足)の日です。3年生は那須方面、2年生は仙台方面、1年生はいわき・相双方面で学びを深めてきます。

 朝の校舎前は先行する3年生のバス6台が並びます(今は一学年6クラスです→OBOGさま)。こうしてみると、本校前の駐車場って相当広いですね。この後、1~2年12台をも飲み込みました。

運転手の皆さん。旅行会社の担当者さんと入念な打ち合わせ中です。

まもなく出発。乗り込む前に運転手さんに手を差し出してます。何がもらえるのでしょうか。

飴とかもらえるのではなくて、除菌のスプレーでした。しっかりとマスクもして、感染予防に努めています。

 私は、旗ならぬボードを掲げて見送ります。

 管理職(校長や教頭)と数名の先生は学校に残って、リスクコントロール部隊となります。クイズ100人に聞きました風にいえば、生徒たちは帽子組、私は旗振り組。もちろん、どちらがいくかとかもめたりましませんが…

少しでも気分を味わいたくて、いつもより相当豪華な行楽弁当を注文してしまいました。

 

たまご

 4月25日(月)、小会議室で教頭先生から説明を受けているのは、教員免許取得を目指す大学生の皆さんです。教員の卵ですね。ほんと初々しい。この日はオリエンテーション、教育実習は5月末から開始です。

 世の中にはたくさんのお仕事がありますが、教員の仕事だけは、わざわざ職場体験の企画をせずとも、小中高と12年間生徒として見続けてきた仕事です。卒業生が教員の姿を見て育ち、教員を目指し、採用され、同僚になる。教員冥利に尽きますね。

 本年の採用予定人数は小学校教諭:280名程度、中学校教諭:115名程度、高等学校教諭:45名程度、特別支援学校教諭:50名程度、養護教諭:18名程度と発表されています。

https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/edu/saiyo.html

近年、小中の倍率が下がったとはいわれていますが、高校教諭はまだまだ狭き門。本校の実習でしっかり学んで、是非とも本県の教員になってほしいものです。

 

♪ダバダ~ドゥ ダバダ~ダバダ~

♪ダバダ~ドゥ ダバダ~ダバダ~

「違いがわかる男」のコーヒーCMのテーマですと書き出そうと思ったら、「今は違いをつくる人」ってCMになってるんですね。スローガン(?)の変遷を調べてみると面白いのかもしれません。

写真は、4月初旬の登校風景のスナップです。今はもう葉桜になってますが、初旬の1週間弱の桜花、本当にきれいでした。

ところで、この記事をご覧のOBOGのみなさん、皆さんも通い慣れた路地だと思いますが、皆さんの時とはちょっと様子が違います。

どこが違うでしょう。♪ダバダ~ドゥ ダバダ~ダバダ~

 

 

ソフトボール

4月17日(日)には、月舘運動場にて春季選抜ソフトボール大会県北地区大会がありました。

ソフトボールといえば、小学生の頃、学区(?)ごとにソフトボールチームがあり大会がありました(昭和4~50年代)。今はどうなんでしょうね。私は下手だったのでいつもライト守備か補欠でしたけれど…。

本校ソフトボール部は橘高校と福島北高校との合同チームでの参加です。

合同チームですので、毎日一緒に練習できる単独チームの方が有利なのかなと思いましたが、単独チームに負けないチームワーク。

3位賞状をいただいて、来週県大会です!

桜梅戦

4月16日(土)に、信夫ヶ丘球場において桜梅戦が行われました。桜梅戦というのは桜の校章(本校)と梅の校章(福島高)の野球定期戦のことです(福島高では梅桜戦というらしい…。早慶戦、慶早戦、それぞれの大学の友達が互いに言ってたなあ、そういう伝統戦なんですね)。

前日からの雨で、内野はどろどろ、午前の試合開始を午後に延ばして、両校選手が一生懸命整備。

午後からは雨も上がり、本校保護者大応援団が声援(メガホン叩くコロナ対応型)を送ります。

試合は、8回裏まで本校がリードしていましたが……、追いつかれ…5対5、定期戦なので延長なし、両校引き分けとなりました。

試合が終われば、互いの健闘をたたえ合う。伝統戦らしい光景ですね。

両校とも、夏に向けてがんばれ!決勝で決着つけましょう!(そして本校が勝つと言うシナリオ)

入学式式辞

 吾妻の山から暖風吹き阿武隈の水温む今日の良き日に、福島県議会議長様、父母と教師の会会長様、同窓会を代表して副会長様のご臨席を賜り、令和四年度福島県立福島東高等学校の第四十三回入学式を挙行できますことは、大きな喜びであります。
 また、医療現場の最前線はもちろんのこと、県議会、父母と教師の会、同窓会の皆様がそれぞれのお立場でコロナ対応にお力を尽くして頂き、こうして入学式に臨むことができることに、本校教職員を代表して深く感謝申し上げます。
 さきほど、呼名により一人一人の姿を確認し、二百四十名の本校入学を許可いたしました。新入生の皆さん、あらためて入学おめでとうございます。加えて、この晴れの日を待ち望み、お子様の健やかな成長を願い、導き育んでこられました御家族の皆様に心から敬意を表します。
 さて、新入生の皆さん、こうして入学式を迎えた今、どのような気持ちでここに臨んでいますか。高等学校で学ぶという道が開かれた今、皆さんは本校での三年間をどう歩んでいきますか。
 多くの新入生が選抜試験の際、本校の校是「文武両道」をあげ、入学の意志を明確にしています。本校には、皆さんの進路実現のために一人ひとりの能力を引き出し開花させるシステムと、部活動において心技体を鍛え、充実感と達成感を味わえるステージが準備されています。「文武両道」を実践できる道が開かれた今、本校での三年間をどう歩んでいきますか。
 世の中に目を移すと、コロナウィルスの猛威は未だに衰えを知らず、東日本大震災・原発事故からの復興は途上にあり、ウクライナへのロシア侵攻は、私たちが当たり前と感じている平和でさえもろいものだという現実を突きつけます。「ありふれた日常」という言葉そのものが非日常となるような現実が私たちの前には横たわり、これからも続く可能性を考えれば、私たちはまさにパラダイムシフトの端緒に、価値観が劇的に変化する転換点に立っていると言えるでしょう。
 私は、先程来、皆さんに「道は開かれた、どう歩むのか」と問うてきました。その問いは、この変化の激しい時代にあって皆さんが「どう生きるのか」に通ずる問いでもあります。本校で学び、本校で文を修め、本校で武を極め、そしてどう生きるのか。新しい時代において皆さん自身の役割は何か、人として社会に何が貢献できるのか。私は皆さんに問い続けようと考えています。
 保護者の皆様にお話しいたします。今、晴れの姿を見せているお子様は、三年後成人として、新しい時代の担い手としての役割が求められることになります。成人としての社会でのあり方を最も身近で教育できるのは保護者の皆様をおいてほかにありません。今はもう、巣立ちの準備を始める時期なのです。これまでのように保護者の皆様の温かく優しい羽のうちに囲ったままでは、お子様は新しい時代に飛び立つことはできません。失敗を恐れずいろいろなことに挑戦させる必要があります。お子様にとって最良の巣立ち、それは保護者の皆様でしか行うことのできない大切な教育です。家庭での教えに期待しております。
 最後になりますが、来賓の皆様には、これまで同様、本校教育活動へのご理解とご支援をよろしくお願いいたします。
 あらためて、新入生の皆さん、道は開かれています。どう歩むか、どう生きるか、この問いを胸に、まずは最初の一歩を踏み出してください。
 私たちは皆さんを歓迎し応援します。私たちとともに充実した高校生活を送り、新しい時代を生き、社会に貢献する人間として大きく成長することを心から祈念し、式辞といたします。

食欲と知識欲

 お昼休み、昇降口前のホールではパンの販売に生徒が並んでいます。大きな身体にそんな小さなパン一つでと心配ですが、たぶんお弁当は別に食べているのでしょうね。そしてそして、同じホールに長蛇の列ができています。いったいどんなおいしいお弁当がこの列の先にあるのかと思ったら……

なんと、ありとあらゆる問題を料理した、本校特製物理ノートの販売でした。

おいしい物理を召し上がれ!

 

予定を管理する

本日、2.3年生は午前中に始業式がありました。

3年生はHRで、行事予定を学習記録などができる手帳に書き写していました。受験までのスケジュール管理、これでバッチリ……かな?

3学期終業式 校長の話(骨子)

終業式では次の話をしました。

まず、1年間の学校生活で校長自身が嬉しかったこと

を三つ話しました。

〇 生徒の皆さんが勉強に部活動に一生懸命に取り組んで

  くれたこと。特に、放課後に校庭や体育館で、皆さん

  が元気に部活動をしている姿など。

〇 皆さんの朝の挨拶の笑顔が良かったこと。

〇 卒業生が進路希望の実現を図れたこと。特に、部活動

  を一生懸命にやりながら、学習にも熱心に取組み、自分

  が目標とする国立大学に合格した生徒がいること。

次に、二つ話しました。

〇 感謝の気持ちを持ち2年生・3年生に進級しよう

  今、こうやって学校生活を送れるのは、

  お父さん・お母さんのサポートがあるからであり、

  学校の先生のサポートがあるからである。

  これらのことを当然のこととして捉えるのではなく

  感謝の気持ちを持ってほしい。

〇 次に、ある新聞の声の欄から、

  13歳の中学生が書いた「死を思うことは、恐ろしいけれど」

  を読み上げました。

  この中学生は文章を「死ぬ時、私は十分頑張ったと思える

  人生にしたい。そのために、私はどうしたらいい?答えを

  見つけるべく、生きていこうと思う。」

  で締めくくっている。

  これを基にしながら、悔いのない人生を送ることや

  悔いのない学校生活を送ることについて話をしました。

  

 

  

  

  

 

  

 

 

県かきぞめ展 最高学校賞

第66回県書きぞめ展で本校が

最高学校賞(第1位)に輝きました。

個人の部では、

鴫原 莉子さん

渡辺 美南海さん

が書きぞめ準大賞に、

石黒 智尋さん

が書きぞめ賞に輝きました。

なお、作品は県教育会館のHP

に掲載されています。

 

全国高校生読書体験記コンクール 入賞

第41回全国高校生読書体験記コンクール

で本校の生徒2名が入賞しました。

おめでとうございます。

優良賞 1年 鴫原 莉子 さん

入選  1年 吉川 咲樹 さん

※ 今年度の応募作品は、

  全国449校から83,538編の

  応募作品があったそうです。

全国高校総合文化祭へ

令和4年度に東京都で開催される

全国高校総合文化祭に、長尾実穂さん(2年生)

の作品が出品されることになりました。

おめでとうございます。

                     「作戦会議」

3学期始業式 校長の話(骨子)

始業式では普段、私が大切にしている言葉(英語)を

三つ話した。

※ これらの言葉を私の机に貼り付けておき、

  絶えず心に止めている。

一つ目は、

A cluttered desk is a sign of a cluttered mind. だ。

 「散らかった机は、散らかった心・頭のあらわれだ」

これはただ単に「机を綺麗にしなさい」と言っているの

ではない。

机が散らかっているのは、それは心が散らかっている、

頭の中がまとまっていないことのあらわれだ。

見えるものは見えないもののあらわれだ。

これは私とって見えない所を大切にしなくては、

といつも戒めてくれる言葉だ。

二目は、Nothing is particularly hard if you divide it into small jobs. だ。

「小さいものに分ければ難しいものは何もない。」

どんなに難しい問題も小さく分けて考えれば、難しいことはない。

複雑な問題も一つ一つ解きほぐして行けば、解決できるはずだ。

三つ目は、Brevity is the soul of wit.

「簡潔さは賢明さの神髄」

話はどんな時でも「短く簡潔に」だ。

長く話せば良いというものではない。

 

 

 

バスケットボール新人戦県北地区大会

先日行われた新人戦の県北地区大会において

3位となりました。

強豪校がそろっている県北地区において

久々の3位でしたので私も嬉しくなり

HPにアップしました。

来年1月に行われる県大会での活躍を期待

しています。

※ 女子も活躍し、数年振りの県大会出場と

  なりました。

2学期終業式 校長の話(骨子)

2学期の終業式では次のことを話しました。

まず、2学期の中で私が嬉しかったことを3つ話しました。

〇 文化祭やスポーツ大会等の大きな行事を実施すること

  ができたこと。さらに、それぞれの行事で皆さんの笑顔

  をたくさん見ることができたこと。

〇 部活動等に一生懸命に取り組む姿が見られたこと。

  美術や書道の素晴らしい作品を生み出したこと。

  それらの作品を私も楽しむことができたこと。

〇 朝、私は西門の所に立って生徒たちに「おはよう」

  の挨拶をしているが、今までそれに何の反応も示さ

  ない生徒がいたが、何らかの反応が見られるように

  なったこと。

次に、残念だったことを3つ話しました。

〇 新型コロナの影響もあるが、欠席が全体的に多かったこと。

〇 いじめの案件が何件か発生したこと。

〇 皆さんの学校外での振る舞いで外部の方から苦情の電話があったこと。

次に、私が皆さんに望むことを話しました。

〇 学びの目的は、大学に合格するこや大会等で優勝することだけでは

  ないこと(これらも大切だが)。

〇 学びは、皆さん一人ひとりの幸せにつながらなければならないこと。

〇 そした私の考える幸せとは、思いやりを持ち、人の役に立ち、信頼される

  人間になること。

〇 そのために皆さんは、本校での学びを深めてほしいこと。

最後に、

3年生に対しては、共通テストまで集中力を切らすことなく頑張ってほしい

と話しました。

1・2年生に対しては、有意義な冬休みにすることと、自分の不注意により

事故等に巻き込まれないようにしてくださいと話しました。