校長室

校長室

オリエンテーション

新しい環境に慣れるには日数がかかります。いきなり放り込まれたらそれこそ大変。

ということで、入学予定者を対象に3月27日~28日の2日間オリエンテーションを実施しました。

優しく語りかける学年主任

中学校と違って、電車やバスでの通学も始まります。定期の購入申し込み。

二日目は、教室でなにやら真剣な様子。

テストを受けてます。もちろん合否を決めるテストではありませんよ。どの分野をどの程度理解しているかを調べるテストです。結果を見て、どういう授業展開をするか考えることになります。こちらは、入学生に最適な授業を提供するため、私たち教員にとってのオリエンテーション資料になります。

受け継ぐ

3月16~17日、春季スポーツ大会が開催されました。

本校のスポーツ大会は、生徒会が主体として運営しているとの記事は以前アップしました(→青春(アオハル))。

今回は3年生が卒業したあとの大会ですので、いわゆる新3年生が大会を主導します。よき伝統を受け継ぎ、大会を生徒のみで運営することができるでしょうか。4月からの新1年生240名を受け入れる生徒会の試金石のようなものですね。

試合結果や次の試合の案内も的確に行われ、

試合前のアップも、各自が入念に行い、

応援は盛り上がるとどうしても前に出てしまうもの、けれどもそれを「でるなでるな~」と抑える役目の生徒も現れ、

しきりのネットの後ろから隠れるように、手を合わせそっと応援する様子も見られ、

用具類も、整然とした中で試合は進み、

試合が終われば、相手チームにも惜しみない拍手が送られ、

最後の試合となった、男子バスケットボール決勝は、コートを何重にも取り囲むギャラリーの中、

当然、応援も最高潮、クライマックスへ、

優勝の瞬間は、もう、クラス全員が輪になって大喜び。

生徒自ら運営するスポーツ大会の伝統は、無事、受け継がれたようです。

そして、

こんな素晴らしい生徒が溢れる福島東高校へ、合格おめでとう!

渡す

過日、在校生を対象に「卒業生の話を聞く会」が開催されました。

勉強と部活動の両立したからこそ、受験勉強にも自信を持って打ち込めた。

添削指導を何度も受けることによって、自信がついた。

つい先日まで、一緒に学校生活を送っていた(顔をよく知っている)卒業生の話は、相当のリアル感をもって、訴えてきます。

うまくいったこと、うまくいかなかったこと、赤裸々に語る言葉には力がありますね。

経験を後輩にうまく渡すことができたようです。

 

有終

何事にも終わりはあるものですが、事を全うし、締めくくることができる終わりというのは、なかなか得ることのできないのではないかと感じます。

先日、本校でご定年を迎えるお二人の先生の最終講義がありました。

松本仁子教諭(理科)の実験に基づく考察。

荻野敬史教諭(理科)の図説を駆使した丁寧な解説。

お二人の先生ともに、「わかりやすい授業です」と生徒から評判でした。

最後は生徒から感謝の花束を贈呈され、有終の美を飾る…ということなのですが、優秀なお二人の先生を県教育委員会がほっておくわけがない。請われて、来年度からも本県教育に携わるのではないかなと想像しております。

まずは、お疲れ様でした。ご定年おめでとうございます。

そして(想像通りなら)本県教育へのお力添え、これからもよろしくお願いします。

 

卒業式式辞

式辞

 阿武隈の川面を渡る吾妻の風は冷たいながらも、桜木のわずかな芽吹きに春の訪れを予感する今日の良き日に、県議会議長様、父母と教師の会会長様、同窓会副会長様をはじめとする皆様のご臨席を賜り、第四十一回卒業証書授与式を挙行できますことは卒業生はもとより、私たち教職員及び在校生にとって大きな喜びであります。
 また、お子様の栄えある姿を、穏やかに見つめていらっしゃる保護者の皆様に、心からの祝意を申し上げるとともに、これまで私どもが賜りましたご理解とご協力に深く感謝申し上げます。
 そして、入学以来のたゆまぬ努力が実を結び、ここに所定の課程を修め、めでたく卒業の栄誉を得た二百三十六名の卒業生に、心からお祝いを申し上げます。
 さて、三週間ほど前、マグニチュード七を超える巨大地震がトルコの街を襲いました。粉塵をあげ崩れがれきと化していく建物の前で呆然とする人々の映像を君たちは見たことと思います。
 一年前、ロシアがウクライナに侵攻しました。ミサイルが高層住宅に着弾し、がれきと化した住まいの前で額から血を流し泣き叫ぶ女性の映像はまだ記憶に新しいところです。
 十二年前、東日本大震災とそれに続く原子力災害がありました。津波にのみ込まれ全てが破壊されがれきとなり奪い去られていく沿岸の様子を、当時小学生になろうとしていた君たちはどれほど覚えていることでしょうか。
 さらに歴史をさかのぼれば、君たちが修学旅行で学んできた、原爆に焼かれがれきと化した長崎の惨状は、君たちに大きな衝撃を与えたことでしょう。
 災害や戦争の前で、私たち一個人は無力でしかない。そう感じる映像や経験が現代には溢れています。
 けれども、果たして、私たちは無力で終わるのでしょうか。
 トルコでは、埋もれた人々を助けるため、今にも崩れそうながれきを掻き出す君たち若者の姿がありました。
 ウクライナでは、崩れ去りがれきが散乱する建物の前で、ナショナリズムが台頭し分断が進む国際社会に協調を呼びかけ、国を守るとSNSで誓う君たち若者の姿がありました。
 東日本大震災の折りは、放射線を恐れガソリンなどの物流が止まる中、詰め込めるだけの生活物資を車に載せ、がれきの中をボランティアに駆けつける君たち若者の姿がありました。
 君たちが訪れた長崎も、今や君たち若者が当時を語り継ぎ、平和を希求する活動を行っています。
 全てが失われたと思ったとき、無の中から立ち上がり、真っ先に前を向いて歩みを進めるのは君たち若者です。互いに憎み合い戦い合う中、草の根のつながりを模索し、お互いを認め合おうと真っ先に努力するのも君たち若者です。君たちはどんな時であってもの常に未来を見据え、前へ前へと進もうとする。
 四十年以上も前、福島東高校の創設に携わった先人は、本校の校訓を三つ定めました。
何もないところから新しいものを自ら作り出す「創造」。利害や立場の異なる者どうしが、互いに調和・協力し問題を解決しようとする「協調」。飛躍的に進歩発展する意味を持つ「躍進」。
 まるで、破壊と分断が進む現代を予言し、その中を生き抜く君たちの道を指し示しているかのようです。
 図らずも、君たちはコロナ禍と呼ばれる三年間を本校で過ごすことになりました。今までにない学び、今までにない学校行事、入学しても友人とは一緒に過ごせない日々が続きました。東桜祭において君たちは、公開方法一つをとっても前例のない中で考え、やり方を「創造」し、経験のないもの同士が集まり「協調」してクラス企画を成功させ、後夜祭の花火はまるで君たちの「躍進」を祝うようでした。
 私は、本校の三つの校訓の中で学び、こうして卒業を迎えた君たちに期待しています。混沌とした現代を生き抜く術を、そのキーワードである「創造」「協調」「躍進」を君たちは常に意識できると信じているからです。
 私たちは、君たちを信じています。例え全てを失うような局面に遭遇したとしても、必ず立ち上がり自ら進むべき道を「創造」し、人々と力を合わせ「協調」して歩みを進め、必ず未来に向かって「躍進」するであろうと。
 これからの未来を生き抜く四十一期の君たちに、期待と信頼を込めて、式辞といたします。

令和五年三月一日

福島県立福島東高等学校長 中野茂

シャバドゥビドゥッバ シャビドゥバ

カリキュラマシーンってご存じですか。私が小学3年生だった頃、日テレ系(FCT?)でやっていた教育番組です。教育番組とはいってもNHK教育とは一線を画すギャグ満載の番組だったのを覚えています。

不思議なもので

  ♫シャバドゥビドゥッバ シャビドゥバ

  ♫シャバドゥビドゥッバ ランララン

  ♫シャバドゥビドゥッバ シャビドゥバ

  ♫シャバドゥビドゥッバ キョンキョキョン

  (作詞:宮川泰)

というテーマ曲の出だしは、今でも何か考え事をするときに頭の中で歌ってたりします。

奇しくも、明日25日からは国公立大学の前期試験。試験前に聴く、必ず元気になれるテーマ曲をくださいと言われたら、迷わずこれを推します。

ぼよよん行進曲

  ♫どんなたいへんなことがおきたって

  ♫きみのあしのそのしたには

  ♫とてもとてもじょうぶな「ばね」がついてるんだぜ(しってた?)

  ♫おしつぶされそうな そんなときだって

  ♫ぐっ!とひざっこぞうにゆうきをため(「いまだ!スタンバイ!オーケー!」)

  ♫そのときをまつのさ

  (作詞:田角有里・中西圭三)

がんばれ、東高生!

桜美展(福島テレサ)27日まで

小学校の図画工作、中高の美術。12年間様々な作品?を制作してきましたが、たった一度だけ、先生に褒められた作品があります。それは後述するとして…

本校美術部の1年間の集大成、桜美展が福島テレサにて開催されています。27日まで。

23日初日に訪れましたが、多くのお客様にご来場いただいておりました。ありがとうございます。

美術部の諸君の作品を見ると、こんな風に描けたらなあ、と心底思いますね。とくに、心象風景を絵という客観視できる状態に現出する能力には感心しきりです。

で、冒頭のたった一度褒められた作品ですが、中学3年生のとき、「レコードのジャケットつくろう」という授業でのこと。みんな一斉に水彩絵の具と黄色い筆洗い(←懐かしい)をだして、取りかかるのを眺めながら考えていたわけです。

中三の頃は洋楽に傾倒していて、KISSとかCheapTrickとかTheKnackとかを聴いていたので、なんか、レコードジャケットが水彩だと弱々しいし、どうせ、絵を描いたとしてもぱっとしないのな目に見えてるし…。

次の時間に、自宅からアルミホイルと赤のプラカラーを持ってきて、台紙の上にアルミホイルを貼り、「FACE」と文字を切り抜いた型紙を当てて、上からプラカラーで染め抜いて、たった一時間で完成させました。

12年間、後にも先にも、褒められたのはその作品だけです。それも、参考作品にするからと言われたので、返却してもらってません(プチ自慢)。

絵も下手だったし、早く終わらせたかっただけなんですけどね。

初め

「はじめ」と読むのではなく、「そめ」です。動詞の連用形につけて「はじめてその動作をする」という意味を添えます。この言葉を動作につけるとちょっと呪術的な感じがしますよね。

たとえば、生後100日(地域により諸説あり)に一生食べることに困らないようにと願い、赤ちゃんに食べ真似をさせる儀式の「お食い初め」(おくいぞめ)。橋の完成を祝って神事を行い渡る「渡り初め」(わたりぞめ)。これは、高齢のご夫婦が渡るのが正式?なんだそうです(知らなかった)

さて、年初恒例となっています「書きぞめ展」の表彰式(2月12日福島テルサ)に、役員として参加してきました。

コロナ禍の中で、3年ぶりとなる開催だそうです。たくさんのトロフィーが並んでいますが、これでも、参集規模を縮小して実施しているとのこと。

高校生の作品は芸術の域に達しています。

これは、審査風景です。高校に勤める書家の先生方がじっくりと吟味します。よく新聞で見る棒のようなものは高校審査では出てきません。これだけの「書き初め」の書に囲まれた審査会場にいると、なんとなく呪術的パワースポットにいるような気分になりました。今年は(も)よいことありそう!

そんな気持ちを思い出して、入選者の作品を見ていくと

これは、小学1年生の入選作品。なんて美しいひらがな(感動)。

私に二次記述赤ペン添削されている生徒諸君。赤ペン読めてるかな~?次からはもう少し丁寧に(小学1年生をお手本に)赤ペン入れさせていただきます。ごめんなさい。強烈に反省。 

ララサンシャイン

受験や考査を前に、やる気になる曲は、誰にでも一曲ぐらいはあると思います。私にもいくつかありますが、そのひとつが「ララサンシャイン」(森高千里)ですね。

 今日(2月10日)はそんな書き出しでブログ?始めようと思っていましたが、外はサンシャインどころか、あっという間に雪景色になりました。サンシャインにはほど遠い…。今夜はかなりの積雪が予想されます。

そんな空模様の中、1~2年生は学年末考査が始まりました。(邪魔にならないように、廊下からの撮影なので硝子の反射があります。)

今朝は、単語帳を片手に登校する生徒もちらほら、1年間の締めくくりの考査に真剣に向き合っています。

一方、2月末の国公立前期試験他に向かう3年生は

構成や論点まで一気に力がつく小論文添削の個別指導を受けたり

本番に勝るとも劣らない面接指導を受けたり

解答字数の倍以上の赤ペンで真っ赤になる二次記述添削を受けたりと、充実した日々を送っています。

  ♫ララサンシャインララサンシャイン

  ♫ララサン今日も頑張ろう

  ♫明日のための大切な今日だから今朝は

  ♫ララサンシャインララサンシャイン

  ♫ララサン天気がいいね

  ♫気分が晴れたそうこの調子さ復活だ

  (ララサンシャイン 作詞:森髙千里)

天気が雪でも、気分はララサンシャイン!

有志~志有る者~

1月26日朝、昨日降り続いた雪で、路面は圧雪、のろのろ運転で出勤しました。昇降口前のスペースが他校に比べ格段に広い本校は、除雪作業も一苦労です。

到着すると、なんと、野球部員を中心に有志の生徒諸君が昇降口前のスペースを除雪していました。

続々と駆けつける後続部隊。

昇降口前のスペースがすっかり除雪されました。特に指示があったわけではなく、率先して自主的に活動しているとのこと。有志諸君に頭が下がります。ありがとう。

有志の除雪部隊が大活躍するほどの雪が降り続いた昨日(25日)、2年生の探究学習「福島の課題」が行われました。こちらは志有る若者を育てる取組ですね。

リモートでご講義いただいたほか、多くの講師の方に雪の中ご来校いただいて、直接生徒と意見を交わしていただきました。

中央大学理工学部 谷下雅義教授「ハザードマップをもとに災害リスクを考える」

福島県民主医療機関連合会 山本正典さん「福島の医療・看護~医療の役割と大切なこと」。こちらの講座には医療生協わたり病院から臨床検査技師の山田さん、放射線技師の大橋さん(本校OB)、看護師の櫻庭さん(本校OG)、作業療法士の伊藤さんも駆けつけていただいて、具体的なお話をいただきました。

ダイバーシティふくしま 二瓶由美子 共同代表「誰もが生きやすい福島のために~ジェンダー平等はダイバーシティSDGsの必須条件」

株式会社Sunshine笹屋営農型発電農場 塚田晴 農場長「福島の農業・エネルギーの課題とソーラシェアリングの可能性」

NPOビーンズふくしま子ども食堂吉井田キッチン 江藤大裕さん「貧困とは~子どもを支える福島のまちづくりを考える」

(リモート講座)海洋研究開発機構海底資源センター 鈴木勝彦センター長「ALPS処理水のこと、宇宙開発のこと、科学者の役割(表)と責任(裏)を一緒に考えよう」 

(リモート講座)宮城教育大 山内明美 准教授「地域学のつくり方~汝の足下を深く掘れ、そこに泉あり」

(リモート講座)東京理科大学経営学研究科 石橋哲教授「福島の『復興』の政治・経済~福島県総合計画の比較から考える」

今の高校生は、様々な考えに直接触れる機会があって幸せだなあ~ と思う50代は私だけでしょうか。

上り坂

年末の紅白で「冬なのに季節感が…」と各コメント欄を賑わせた「夏色」(ゆず)「桜坂」(福山雅治)ですが、季節を問わない坂道の歌を望むなら、意地悪な彼がいつでも坂の上から手招きだけを繰り返す「硝子坂」(高田みずえ)に限ると思うのは私だけでしょうか。

さて、本校校庭に上り坂が設置されました。これは、パワーヒッター揃いの本校野球部が打撃練習の際、防球ネットを飛び越えて近隣のお宅にボールが飛び込む(←覚えがありますか?野球部OBの皆様)のを防ぐため、防球ネット高さマシマシ改良工事車両の乗り入れ用に作られたものです。

さて、折しも明日(14日)からは「大学入学共通テスト」。本校3年生諸君の得点は、高さマシマシ、右肩上がりの上り坂、大学乗り入れ(合格)になるに違いないと写真を見ながら思ったのでありました。

あけ まして

あけましておめでとうございます。

本年も、不定期更新の拙ブログ?をよろしくお願いします。

本日(4日)官公庁仕事始めですので、本校も令和5年始動です。校庭ではサッカー部と陸上部が体育館では女子バレー部が会議室前ではダンス部が、それぞれ、練習を開始していました。

一方3年教室では今日は、課外ではありません。今月14~15日に実施の共通テストの予行(そっくりテスト)を行っています。本番に近い日程で行い、休み時間の過ごし方などについても指導が行われます。

3年生は共通テストを皮切りに3月まで、怒濤の大学入試期間が続きます。校長室前廊下両壁の合格者名掲示板はスペースを「あけ」、スペースを「まして」吉報待ってます。

足りないくらいの合格を手に入れよう!三年生!

熱い冬、点景

共通テストの高得点を目指す3年冬課外の熱気。

偏差値一覧の脇にならぶ、担任の熱いメッセージ。

返却された本から伝わる現役合格への熱望。

校内の様々な場所で、熱のこもった自学自習。

プロジェクターで模試データを見ながら、生徒・保護者・担任が受験戦略を熱心に検討する三者懇談。

新年度に向けて始動!熱を帯びる1年2年の模試分析会。

目標に向けて前へ前へ変わり続ける東高の熱い冬です。

 

English Club Christmas

On December 7th, I attended the English club's gingerbread decorating party.

ALT Jaci Machida taught us how to decorate.Teacher Jaci put on a Santa hat to add to the Christmas atmosphere.

We used a ziplock as a squeezer and decorated with red, white and green cream.It's a detailed job, so everyone was seriously working on it.Photos are part of the work. Looking at these, I thought that each person's personality came out.It was my first time working on it, so I took it seriously.Here is the finished work.

No matter how you look at it, Santa Claus looks like Onigawara Gonzo(鬼瓦権造).I ate it in a hurry and destroyed the evidence.:-D

Next time, we plan to decorate the Christmas ornaments.

もうひとつの土曜日

♫ 昨夜(ゆうべ)眠れずに 泣いていたんだろう 彼からの電話 待ち続けて~ で始まる「もうひとつの土曜日」(作詞作曲 浜田省吾)は、他に待つ人がいる女性への想いを、男性の内面からストレートに綴ったバラードの名曲です。

さて、11月最後の土曜日(26日)の美術室では

ジョルジュ・スーラ「グランド・ジャット島の日曜日の午後」を使い、印象派の説明をされているのは、本校2期生の 齋正機 画伯。この日は、県文化振興課とNPOドリームサポート福島さんと連携し、「アートによる新生ふくしま交流事業」のひとつとして

 と言う企画です。(完成イメージはこちら

少し緊張しているようですが、直接指導を受けられる美術部の生徒諸君は幸せ者だあ~

完成が楽しみですね~。

美術室を出て、もうひとつ

美術室脇の階段を上がると1年の教室です(イメージしてね←OBOGのみなさん)。あ、誰かいますね。

授業のない土曜日の教室を使って吹奏楽部が練習をしていました。来月に控えた県アンサンブルコンテストに向けて、阿吽の呼吸で演奏しています。私が見てると笑って(なぜ?)集中できないようなので、教室を出ましょう。

北校舎に向かう途中で、もうひとつ

渡り廊下に出ると、左の体育館からキュキュと小気味よいシューズの音が聞こえます。

U17リーグ戦、対日大東北高の試合が行われていました。まさにシュートを決める瞬間、ゴール上のボールが見えますか。ギャラリーには応援する保護者の姿。いつもありがとうございます。

踵を返して、もうひとつ

北校舎に向かうと、左側には3年の教室が並びます。大勢の人の気配がしますね。

廊下からガラス越しの撮影なので反射がありますが、この日は河合塾の全統プレ共通テスト模試。約一ヶ月半後に控えた本番の共通テストさながら、真剣な表情です。がんばれ、3年生!と、ほんと、声をかけたくなるところ、じっと我慢で学校を後にします。

学校を出て、もうひとつ

とうほう・みんなの文化センターに向かいます。

文化部のインターハイ、県高等学校総合文化祭の書道展が開催されているんですね。

ちょうど、本校生が受付係をしていました。顔パスです(入場無料ですけどね…)。

来場のお客様に、作品(他校生の)の解説をしています。わかりやすい説明に、お客様は頷くことしきり。県内書道部の作品が一堂に会していますから、なかなか見応えのある展覧会となっていました。

本校生の土曜日は、もう、ひとつひとつが充実した、どれをとっても濃い1日になっているようです。

新賞定まる

本校学則第28条第2項規定に基づき、本校では以下の表彰が定められています。

皆勤賞:学校生活に精励し,特に基本的生活習慣の面で一般生徒の模範と認められる者。(令和3年度入学生まで)

生徒会功労賞:生徒会活動に顕著な功績を残し、一般生徒の模範と認められる者。

東桜賞:3年間にわたって部活動に精励し,優秀な成績を上げ,かつ一般生徒の模範と認められる者。

東欅賞:3年間にわたって学業に精励し,優秀な成績を上げ,かつ一般生徒の模範と認められる者

来校の機会があれば、事務室窓口の上をご覧ください。東桜・東欅の2賞については、過去3年の受賞者名が掲げられ、その栄誉を讃えています。

そして、今年度、上記表彰に加え新たな賞を定めました。

東樹賞:3年間にわたって運動部において精励し、かつその部の発展に大きく影響し寄与した部長もしくは副部長であり、成績優秀かつ一般の生徒の模範と認められる者。

なお、東樹賞創設に当たっては、前校長 二瓶晃一 先生の、「東桜・東欅2賞の惜しくも対象外となった生徒を讃えたい」とのお気持ちを踏まえ検討し、先生からのご寄付を基金とさせていただきました。

誠にありがとうございます。日々、勉学と部活動に邁進している生徒の励みとなります。

閑話休題

日本教育公務員弘済会福島支部より物品の寄贈をいただきました。これは、同支部が「生徒に直接役に立つ物品を寄贈し、子どもたちの教育環境を整備するとともに日々教育実践に取り組んでいる学校を支援する」目的で行っている助成で、過日、贈呈式が行われました。

なんと、贈呈者として来校されたのは、元校長 吉田強栄 様でした。保健室で活用するソファーベッド他をご寄贈いただきました。誠にありがとうございます。

最も先進的で、そして尖っている

先端恐怖症の方は、5行ほど飛ばしてお読みください。

コロナ予防のために、年に数回注射を打つことになりました。そろそろインフルエンザの予防接種もしないと。

注射を打つとき、皆さんはどこを見てますか。私は小さい頃から、三角形や円錐で尖っているものならすべからく興味関心があり、注射の際は針の先端を凝視する癖がありまして、他に、歯医者ではあの近未来な診察台に並ぶドリルの先端の様々な形に惹かれ、小学6年生の時に使っていた下敷きには、「目指せ!!東北大歯学部」と書いていました。ま、歯医者になってないことについては後述するとして…、

さて、様々な学問にも最先端の研究(最も先進的な、俗にいう「尖った」研究)というのがあります。本校生にそういう学問の一端を経験させるべく、「プロフェッサー・ビジット 国公立大学の最先端の授業をあなたの高校へ」(主催:朝日新聞社  協賛:代々木ゼミナール)に応募したところ、年に7校しか選ばれないその1校に見事当選。

11月9日、信州大学副学長、学術研究院理学系教授の東城幸治博士をお迎えして「DNAから紐解く生きものたちの不思議な世界」という演題でお話を伺いました。

東城博士はなんと本校の8期生というご縁。遺伝子解析により究明される動物の不思議な行動やその進化的背景に関する最先端の研究を、本校在学中の生物部での活動と絡めてお話いただきました。また、東高生だった頃の写真等から、本校生に寄り添ったわかりやすいお話に、大学の研究は難しいかもと構えていた生徒も、興味津々の様子。

全体会の後は、本校生おきまりの「ぶら下がり」質問が続きます。後輩からの質問に楽しそうにお答えになる東城博士の様子。お帰りの時間ぎりぎりまで、丁寧にお答えいただきました。ありがとうございます。興味関心を突き詰める大切さ、これをきっかけに、東城博士の後輩諸君からも次代の「博士」が登場するかも…。

で、冒頭の、歯医者になっていないことについて、三角形に惹かれてはいたのですが、三角関数でつまづいて文系というオチ。私のほうは、興味関心を突き詰めるためにも、授業は大切にしましょうという教訓です。

マルチ

マッチと言えば近藤真彦、マーチと言えば日産ではなくて受験界隈では「M-明治 A-青山学院 R-立教 C-中央 H-法政」の難関私立大学を指す略称です。最近はこれに学習院を加えて「GMARCH」と呼ぶとか。

ある日の1年教室、全員が本年度より導入のキーボード付端末に向かって真剣な様子。

取り組んでいるのは、RST(リーディングスキルテスト)」です。端末で解答を入力していくCBT(Computer Based Testing)方式です。資格検査を中心にこのスタイルが増えてきました(大学入試も増えてくる予感)。

リーディングスキルテストは、「人工知能はすでにMARCH合格レベル」というセンセーショナルな帯とともにベストセラーとなった「AI vs.教科書が読めない子どもたち」という本の著者、国立情報学研究所の新井紀子教授が提唱するテストです(詳しくはリンク先をご覧ください)。

RSTに引き続き、

紙ベースでの検査を受けています。こちらは、新井教授から直接お電話でご紹介いただいた「リテラシーテスト」というものです(新井教授の研究所HPに記載がないところを見ると、たぶんまだ開発中β版)。RSTと併せることで、総合的な読解力を見ることになる問題構成と感じました(能力検査は同様の問題を使う可能性があるので、詳細は控えます。)

一方3年教室前では

廊下でホワイトボードに3次関数(数学ⅡB)の問題解説を準備する先生がお二人。教室を覗いてみると、

センター共通テスト演習問題に取り組む3年生の姿。

春に整備したプロジェクターがあるのに、ホワイトボード?何故?ときいたら、横に長い解説を一瞥させるにはホワイトボードに利があるとのこと。解いている生徒の理解度合いを確認しながら、オンデマンド(ユーザー要求に合わせた)解説の準備なんですね。

CBT、紙、プロジェクター、ホワイトボード、黒板…その時々のニーズにマッチしたマーチマルチな展開、東高の授業風景です。 

マクド

11月8日早朝、修学旅行お見送りに行ってきました。

福島駅東口に集合です。3クラスずつ(今は1学年6クラス編成です←OBOGの皆様)別々の新幹線に乗車し、東京で合流します。

昨日あんなに大量に荷物を発送したのに、そこそこ大きなザックを背負っています。そして、手には…

朝ご飯のおにぎりを取り囲むようにお菓子。今日は広島まで長い移動がありますからね。このぐらいは必要かもしれません。もしかしたら、ザックもお菓子たっぷりなのかしら。

こちらは、「マクド」のアップルパイ。朝「マクド」セットでしょうか。班別行動で本場の「マクド」も経験してください。

行ってらっしゃーい。私は行かないので、旅行中の様子は引率担当からアップされるはずです。楽しみにしましょう。

Madison Square Garden

2年生は明日(11月8日)より修学旅行に出発します。お天気はいいようですので、コロナ対策十分に実りのある旅行としてもらいたいです。

観光旅行ではないので、修学旅行は事前学習がしっかり行われます。今は班別研修がごく普通に行われるので、班別研修の際のルートや見学地の設定、歴史背景の下調べなどなど(加えて、おいしい食べ物やお土産情報もね)、事前学習も充実しています。

さて、本校はどんな事前学習が…(USJのアトラクションでも調べているかな…)と覗いてみると

今春設置されたばかりのプロジェクターを利用して、なにやら画面向こうの講師から講義を受けています。生徒の手元のレジュメを見ると

アメリカ・シカゴにあるDePaul Universityとライブで繋いで、「なぜアメリカでは『原爆が悪』ではないのか~『正しさ』とは何か」というタイトルで、同大学の宮本ゆき准教授よりの講話と意見交換を行っていました。

修学旅行初日は広島原爆資料館など原爆の資料に触れ学ぶ予定です。本校生はあの惨状を明日知ることになるわけですが、一方で核兵器を肯定する人たちがいるという事実を知っておくことは、現在の世界情勢からも立体的な学びとなることでしょう。本校生の変容が楽しみです。

学びを頭の中にしっかり詰め込んで、修学旅行の荷物は手提げ…

で、でかい。ほとんど全員がガラガラ(と私は呼んでいる)です。「お土産入れるスペース?」「え、もう満杯ですよ」「え!?」思わず「3泊で帰ってくるんだよね?」と聞いてしまいました(笑)。

ちなみにこちらはトップツアー添乗員の皆さんのバッグ。いや、旅行上手は手荷物小さいよね。山岳部で軽量化と省スペース化に日々努力していた私は、クラス担任時代はスーツにザック背負って行きました(事前配送も不必要)。

なんなら、3泊4日ぐらいマジソンバッグで余裕で行ける自信があります。

ところで、マジソンバッグってご存じ?

カオアリ

あっという間に11月になりました。今年も残すところ2か月です。

1日、少々肌寒い朝

信夫ヶ丘陸上競技場に全校生が集合し、体育委員の号令に合わせ屈伸運動中。今日は校内マラソン大会です。男子は日本陸連公認10キロコース、女子は同7キロ。コロナ禍の影響で実に3年ぶりの開催となりました。

まずは、女子が9時45分に一斉スタート。競技場を一周してコースに出て行きます。

これから7キロ走るというのに、満面の笑み。相当余裕のようです。

競技場の観客席の上から、競技場の外周のコースを走る女子に声援を送る男子。

あっという間に女子トップが戻ってきました。なんと1年生の菅野さん、26分52秒でゴール!は、速い!

男子は、全ての女子のゴールを待って(=全ての女子の声援を受けて)10時55分にスタート。もう待ちきれない様子です。

これから10キロあるというのに、写真奥のコーナー(第二曲走路)で声援を送る女子の前まで猛ダッシュ。競技場を出る前に息が上がっています。まあ、気持ちはわからないでもないですが(笑)

今度は、女子が観客席上から声援を送ります。その昔、女子からの声援をもらうためだけに、体育教官室呼び出しも恐れずコースを外れて近くの女子校前を走ったり、女子生徒の多い商業高校の前で猛ダッシュをしていた私の級友(男子校)に見せてあげたい、天国のような光景です。

これまた、男子トップがあっという間に戻ってきました。2年の山田君。34分25秒でゴール。は、は、速い!

私はゴールで全員を出迎えましたが、マラソンなのでほとんどの生徒がマスクなしでゴールします。笑う者、悔しがる者、友達と健闘をたたえ合う者、息を切らし倒れ込む者。10キロ・7キロ大変な思いをして走ってきた生徒諸君には申し訳ないのですが、このコロナの3年間望んでも手に入れることができなかったこと、こんなに間近に、こんなにはっきりと、マスクのない、こんなに生き生きとした生徒のカオ(表情)を見ることができて、なんだかすごくウキウキした気分になりました。

顔が見えるっていいよね。

カオナシ

まずはじめに、10月末ハロウィンを間近に控えた韓国ソウル梨泰院 の雑踏事故において、亡くなられた多くの方々のご冥福をお祈りいたします。

さて、ハロウィンっていつ頃から仮装した人々が街に繰り出すようなイベントになったのでしょうかね。それこそ、都会のキリスト教系私学では、お昼休みに校舎中庭に仮装をした生徒が集うようなことはあったとは聞きますが、今の渋谷みたいなことは…、どうしても商業ベースの仕掛けを感じずにはいられません。

そんなことを考えていた10月31日

校長室にカオナシ現る!これはどうしたことかと、話しかけてみると「No Face」という答え、英語圏のカオナシらしい。そして、「キョウハエイゴブデHalloweenpartyヲシマス」とだけ告げて、ドロン。

放課後、カオナシがALTジェシー先生の渾身の英語掲示板の横にいるのを発見。

そのボードの前では、英語部員がなにやらカードを持って頭をひねる様子。

聞くと「ジェシー先生カオナシからのクイズの答えを校内中から探しているんです」とのこと。この企画がHalloweenpartyそのものなんだそうです。

ただ、仮装して集まって騒ぐのではなくて、こういうのもHalloweenpartyって言うのねと、さすがキリスト教圏本場仕込みのジェシー先生カオナシの企画はオーラが違うわと感心しきりでした。

男泣き

ジェンダーレスの考え方から言えば、日本語にはまだまだ性差の概念に基づいた言葉が多く残っています。激しい感情に揺さぶられ男が涙を流す「男泣き」という単語も、簡単には泣かないのは男、すぐに泣くのは女というジェンダーばりばりの観念が見え隠れして居心地の悪い単語になりつつあります。

ただ、激しい感情に揺さぶられ堪えられず泣くと言う行為を端的に表せる「男泣き」に代わる適語が、私の語彙の範疇で見当たりません。むせび泣くにしようかなと思ったのですが、かなりニュアンスが違います。泣きべそ…高校生には年齢的に使えないかなあ

さて、10月22日十六沼公園にてサッカー選手権4回戦が行われました。(3回戦の様子は「削ぐ」をお読みください。)

多くの保護者、ファンから声援を受け試合に臨める本校選手は幸せ者です。応援ありがとうございます。

相手は優勝候補のひとつ、学法石川高校。果敢にサイドから攻め上がり…

コーナーキックからのチャンスが連続するシーンもありましたが…得点ならず。

試合終了のホイッスルとともに座り込み、倒れ込む選手も…善戦及ばず0-4での敗戦です。

応援席からは健闘をたたえるおつかれさま!よくがんばった!と言う声援とともに、惜しみない拍手が送られます。

これまで、サッカーの試合の後は応援席を離れ、ベンチ脇でクールダウンする選手にひと声ふた声かけて帰っていたのですが、この日だけは…

3年間の部活動への想い、試合の悔しさ……。遠巻きに見ているだけでも一人一人に様々な感情がわき上がってきているのがわかります。選手も選手を支えてきたマネージャーも、男女関係なくまさに「男泣き」。

3年間を締めくくる大切な空間に入ることはせず、静かに会場を後にしました。

他人の靴を履く

お座敷で大人数の酒宴の帰り、いざ、自分の靴を履こうと思ったら見当たらない。酔った参加者が間違って履いて帰っていたなんてことは、コロナ前には時折ありました。新品の靴ならまだしも、履き古したビジネスシューズなどは、かかとも減って癖がつき、何か変だなあって気づきそうなものですが…

さて、10月19日午後の2年生

体育館で「学問入門講座」と銘打って、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授 松岡俊二 博士をお招きして学びを深めています。

講座タイトルは「福島の復興と廃炉の研究を始めて11年半」。全体講義の後、生徒代表者を中心に扇形に座り直し、対話の中で学びます。福島イノベーション・コースト構想推進機構の関係者も聴講に訪れ、熱気ある対話となりました。

「他人の靴を履く」、日本語ではいったい何のことか、冒頭のようなイメージしかわかない言い回しですが、英語では「put on someone's shoes」という慣用句として成り立っていて、多様性を理解する能力=エンパシー(Enpathy)能力を指すことのようです。

 処理水の海洋放出についての本校生の質問に、このエンパシーの概念を元に、科学と政治と社会の対話の必要性と3つを繋ぐ人材の必要性について説き、本校生に期待を寄せる先生の姿が印象的でした。

さて、一方同じ時刻の1年教室では

株式会社いちい人事部 斎藤 様

 大久自動車販売株式会社代表取締役 大槻様

 あづま脳神経外科病院 斎藤様

福島信用金庫マネーアドバイザー 高橋様

福島県立医大作業療法士 菊地様

県商工労働部雇用労政課と一般社団法人キャリア支援機構と連携をとりながら、それぞれの分野のエキスパートをお呼びしての、社会人講話が行われていました。

こちらは、言うなれば、靴の履き心地を聞いて、どの靴を選ぶか考えているというところでしょうか。

進学指導重点校に指定されている本校は、進学指導に向け問題演習や模試で夜も日も明けないほどなのかと思われがちですが、こうして先進的な考えに触れたり、実践的なお話を伺って、人間的な成長を図りながら大学進学を目指すのが本校の高校生活です。

 

削ぐ

10月15日、十六沼公園では…

横断幕とともに同じ色のシャツに身を包んだ一団が陣取っていました。

第101回全国高校サッカー選手権大会福島県大会の3回戦です。保護者、ファンの皆さん応援ありがとうございます。

3回戦とはいえ、シード校なので初戦。相手はノーシードながら勝ち上がってきた橘高校です。勝ち上がりの勢いを削ぐため序盤から積極的に攻めていきます。

果敢な攻めが功を奏し、前半は 東4-0橘 で折り返し。

後半、コーナーキックから攻め込まれる場面もありましたが

後半も、攻めの姿勢を崩さず1点を追加。東5-0橘 で4回戦ベスト16に駒を進めました。

前日と打って変わって、日差し強く気温が上がる中、応援ありがとうございました。模擬試験終了後に応援に駆けつけた3年生は間に合わなかったかな。

次回は準決勝をかけた戦い、学法石川戦です。

観戦する私の隣で、熱心にiPadで試合を撮影している生徒が2名。本校生かなと胸のワンポイントを見ると「GAKUHOU ISHIKAWA」と刺繍してありました。敵情偵察ですね。次々と得点を重ねる本校サッカー部の映像見せたら、勝てる気持ち削がれちゃうかもよっては言わないでおきました。

次戦もがんばれ、福島東!

青春(アオハル)

青春ねえ~、「♫青春時代が夢なんて~ 後からほのぼの思うもの~」(森田公一とトップギャラン)の歌は知っているけど、最近は加齢により青春の記憶がだんだんと曖昧に…ほのぼの思い出すこともできなくなりつつあります。

最近の若者は、セイシュンとは言わずアオハルって言うらしいです。青春からネガティブな部分をすっかり取り去って、「初々しさ」とか「未熟さ」とか「恋愛」とかの部分を強調している言葉らしいです。

10月12~13日と秋季スポーツ大会が実施されました。今の高校生にとってはアオハルな行事ですね。

スポーツ大会を運営するのは生徒自身です。生徒会執行部、体育委員、関係運動部の生徒が手際よくを準備をしていきます。

準備体操も、体育委員の生徒二人の号令一下。

試合の進行コントロールも生徒が行います。

開会式でコントを披露するのも生徒。アオハルだなあ。

試合の行方を見守る真剣なまなざし。1~3年混合のクラス対抗戦なので、応援にも熱が入ります。アオハルまっただ中。

遠くからそっと応援する姿も…アオハルですね。

得点が入れば、アオハル!

勝利のアオハル!

ディフェンス二人の突破を試みるアオハル!

シュートを試みるアオハル!

どうもアオハルってしっくりこないですね。やはり青春と言う言葉が一番。

生徒諸君は青春の2ページ分をしっかり刻んだであろう2日間、私にとっては青春の輝きまぶしい2日間でした。

コロナ禍の中工夫をして運営にあたった生徒諸君に敬意を表します。

溢れる

10月7日、県高校新人テニス大会に、県部会長代理として伺うことができました。本校男子団体が出場しているので少しの時間ですが、観戦。

写真では明るくとれていますが、急に気温が下がる天候の中、雨の中でプレーをしています。

雨樋から雨が溢れる中、気迫溢れるプレーが続きます。音声をお届けできないのが残念。雄叫びというのか、自分を鼓舞するように声を上げるのが、本校男子テニス部の闘志溢れる姿です。

県準優勝で東北選抜高校テニス大会の出場権を得ました。

顧問の先生に聞きました。「どのくらい雨が降ったら試合は中止になるのですか?」「コートの排水が追いつかず、コート面に水が溢れたら危険なので中止です。」「え?でも、コートってかなりしっかり暗渠排水してますよね。」「ええ、そうなので、たとえ土砂降りでも雨だけで中止になることはほぼありません。」

テニスって太陽溢れる避暑地のコートで笑顔さわやかに……、目の前でストイックにテニスを追求する選手諸君を見ながら、これまでの勝手な想像を雨樋から溢れ滴る雨水とともに排水溝へ流しました。

 

見定め

10月5日朝、本校駐車場にまたまたバスが続々と

過去の撮影の使い回しではありませんよ。今日は何事なのでしょう。

続々と乗り込む2学年の生徒たち。6クラスを7台バスに分け、「1日大学体験」と銘打って、本県、山形県、宮城県にある大学で様々なプログラムに参加してきます。

行ってらっしゃーい、自分の未来をしっかり見定めてくるんだよ~。

一方、同日午後の体育館。1年生が集合して

「地域課題についての講話」と銘打って、廃炉についての学びです。お話しいただくのは経済産業省に勤める本校OBの佐藤さん。高校時代は野球部だったそうです。

処理水による風評被害や放射線の人体影響について、本校生から鋭い質問が飛んでいました。また、本校OBなので、経済産業省での仕事や国の省庁に勤めるための道筋についても興味津々。

全体会終了後も、佐藤さんが準備をしたジオラマの前で、ぶら下がりでの質問が続きます。

原発にかかる本県の課題を見定めることができたでしょうか。

 

 

ぶち抜き

本校には、移動壁をしまうと大きなスペースが出現する構造があります。普段は壁で二つの会議室に区切って使っている場所も

こんな風に真ん中の壁を取り払うと、ぶち抜きの大空間が出現します。

放課後、このぶち抜き空間に3年生が続々と集まり(80名は超えているよう)受験対策指導を受けています。

タイトルは「合格する小論文とは」。小論文はこれまでも指導を受けてきていますが、今日はそれの総仕上げ講座です。高校生が実際に書いた小論文を呈示し、採点のポイントなどを詳述していきます。

ぶち抜き教室に80名。実に3年生の3分の1が小論文を利用する受験を考えているということです。大学は教科学力以外にも、小論文などの論述力・論理構成力などを重視してきているんですね。受験も社会趨勢に合わせどんどん変化しています。

3年生と一緒に講義を受けて、小論文の善し悪しは、まず、どんな具体例が呈示できるかが鍵になるなと思いました。添削された例を見ると個人的な体験や想いに論拠するため、論理展開や考察が卑近・矮小となり点数が伸びない。

社会的な視点をどれだけ培うか(事実を知っているだけでも違う)、個人をぶち抜いた社会的思考・社会的体験がますます重要になってきますね。

 

天気の子

県高等学校新人登山大会が猫魔ヶ岳・雄国沼山域で9月22日~24日に開催されました。私は23日~24日と観戦してきました。以前に書いたように(「18年ぶり(その1)」参照)同じコースを登り、選手の試合運び(登山行動)を見ることが登山大会の観戦です。

23日。天気は熱帯低気圧から発達した台風の影響で朝から少雨です。雨天行動技術を見るには絶好の天候。

雄子沢登山口から雄国沼に向かう途中の休憩。選手諸君は読図に余念がありません。

ちなみに、写真の地点は2万5千分の1地形図でAの地点です。行動中にBの地点で読図課題が出されました。1ミリ(実際の25メートル)ずれると正解とは見なされません。

雄国沼を通過中。小雨は続いています。

猫魔ヶ岳(標高1403.6m)の三角点ピーク。登山隊長は雨の中、無線の入るピークで待機し、隊全体の指揮を執ります。

三角点ピークと看板表示のあるピークが同じとは限りません。猫魔ヶ岳の看板ピークは三角点ピークから東に10メートルほどずれたところ(地図上では0.5ミリ)にあります。ずれた理由は展望でしょうね。猪苗代湖が見える休憩しやすい場所に看板が置かれています。山は「映える」ポイントが大事なんですね。

読図採点の様子。本校は1ミリ西にずれていたようで、「惜しいね~」とのこと。

装備チェックを受ける本校パーティ。仮にビバーク(不時露営)となっても1晩過ごせるだけの装備がザックには入っています。山に行くときには高校山岳部経験者がいると安心ですよ。

24日。閉会式。

昨夜から降り続く雨のため室内にて開催。技術委員長より、天気図作成や読図、装備等について指導を受けています。これから、各校の秋~冬の合宿で学んでほしいことが満載でした。来年の県大会で成長した姿を見るのが楽しみです。

閉会式後、とある高校の顧問(昔私が教えた選手)が近づいてきて、「中野先生が来るようになって、大会が雨模様なんですけど(笑)」と。そういえば、彼と登った山で雨具を使わなかった山行は数えるほどしかありません。「雨男ですよね、先生」。聞くと、私が観戦しなかった初日(22日)は、雨に遭わず行動できたそうです。

映画「天気の子」のヒロイン天野陽菜は「祈るだけで晴れにできる力を持つ少女」という設定ですが、私は「祈らずとも雨にできる力を持つ中高年」のようです。パワー的には彼女より数段上です。なんと言っても、祈らなくても雨になるんですから。

解散後、福島に戻る土湯の道で、みるみる回復していく空模様をみながら、「存在が雨」ってなに? そんな哲学めいた命題を考えていました(笑)。

3人4脚?

9月27日朝、本校昇降口に一台のバスが…

その脇を生徒は怪訝そうな顔で通過していきます。それもそのはず、今日は2学期中間考査2日目。バスに乗ってどこかへ出かける企画があるはずがない。

バスに乗るのは、保護者の皆さんと本校教員。これからPTA主催の大学訪問で、福島大学、会津大学を巡ります。

大学進学は保護者の皆さんの理解があって叶うもの。生徒、保護者、教員がしっかりスクラム組んで目指さなければなりません。3人4脚?いえいえ、肩さえ組めば、足は結ばない方が速いに決まってます。3人6脚でフットワーク軽く行きましょう。

いってらっしゃ~い(やはり生徒は怪訝そう)

具体的に説明しなさい。

「傍線部Aとはどういうことか、具体的に説明しなさい。」国語の記述問題によく出てくるフレーズですね。

さて、9月22日午後、一台のバスが駐車場で生徒の乗り込みを待っていました。

以前に、こちらで紹介した放射線教育(「ドラえもんとエヴァンゲリオン」参照)のフィールドワークとして、飯舘村長泥地区視察に向かうバスです。実際に農地造成盛土エリアを見学し、机上の学びと実際を具体的に関連づけることができたでしょうか。

一方、一年生の午後は

本校OBの高橋さん(上段:市役所勤務)と菊田さん(下段:県立医大病院勤務)のお二人をお招きして、「さまざまな職業人に聞く」と題して、公務員や放射線技師のお仕事の様子をうかがいました。なんと、お二人とも高校時代はサッカー部所属。校是「文武両道」を実践してきた先輩の具体的なお話に、興味津々です。

机上の学びを具体化していく、東高の実践です。

お豆腐

正面玄関の脇にす座り込んでいる生徒がいます。あれ?何をしてるのだろうと近寄ってみると

美術選択の生徒が、キャンバスに木炭でデッサンをしているところでした。遠近法大活躍の様子。

黒い枠のような物を手に持ち、しきりに覗いているので何かなと思ったら、デザインスケールという秘密兵器。私は高校時代美術選択でしたが、こんなのなかったなあ。あればもっと上手に描けたはず(ということにしておこう)。

スケール覗いて直線でビシビシ描けば、コンクリートでできている校舎は無機質で硬質な絵になりそうですが、この生徒の描く校舎は丸くて、柔らかいお豆腐のよう。逆に、絵を見てから校舎を見上げると、どことなく丸く見えてくる不思議な感覚。

この生徒にとって、学校は柔らかい居心地のいい場所なのか、はたまた、この生徒が柔らかい優しい心持ち主なのか。

そのどっちでもあってほしいなと思う昼下がりでした。

ドラえもんとエヴァンゲリオン

ドラえもんの動力源は胸あたりにある原子炉という設定だったと記憶しています。アトムは名前どおりお腹の原子炉が動力源です。小学生の頃読んだ科学雑誌には未来予想図が描かれていて、原子力自動車、原子力列車、原子力飛行機などなど、身の回りに原子力が溢れている世界が描かれていました。

原子力災害を身近に体験し現実を見せられると、あの雑誌の未来予想は実現不可能な物ばかりですね。原子炉を積んで誰もが運転できる乗り物はこの先生まれることはないでしょう。原子炉で動き続けるロボットよりは、アンビリカルケーブルが外れ内部電源で活動限界が5分のエヴァンゲリオンの方が、今となってはリアルです。

さて、夢物語ではない現実をしっかりと見つめるためにも放射線教育は欠かせません。

県立医科大教授の田巻先生、環境省から山口さん、それから放射線リスクコミュニケーション相談員の皆さんをお迎えして、様々な放射線や除去土壌について学びます。

医療で活用される放射線についての学び。

世界平均と比べると日本は医療被曝の値が多いことがわかります。

被爆にも様々な種類があり、それぞれ線量も違います。

(除去土壌に関する講義は、別の仕事が入り撮影できませんでした。私自身が興味があっただけに残念。)

次回は、フィールドワーク。生徒は、机上だけにとどまらない(活動限界のない)、アクティブな学びを実践しています。

真夏の果実

サザンオールスターズの歌う「真夏の果実」はもう手にすることもできない、遠く離れ会えなくなった想い人への悲しいラブバラードです。

さて、9月3~5日の日程で、第56回福島県高等学校新人体育大会テニス競技県北地区予選が行われました。

団体戦には男子チームがエントリー(写真奥が本校チーム)。

団体戦で優勝。男子個人戦は1位から6位まで本校選手が独占しました。夏の間、灼熱コートで練習に打ち込んで手に入れた「真夏の果実」は、サザンのそれとは違って、弾けるような明るい太陽の味がしたことでしょう。

一方、3年生は課外に明け暮れた「真夏の果実」を手に入れようと、駿台ベネッセ大学入学共通テスト模試に挑んでいます。

後の祭り

美空ひばりの「お祭りマンボ」に登場する近所のおじさんとおばさん。おじさんに近所が火事だと伝えてもわっしょいわっしょい、おばさんに留守宅を空き巣が狙っていると伝えてもわっしょいわっしょい。お祭り終わって日が暮れておじさんは家を焼かれ、おばさんはへそくりを盗られ、ため息ついても泣いても元には戻らない「♪あ~とのま~つ~り」となってしまいます。

さて、公開文化祭終了後、本校生だけで「後夜祭」が行われました。

まずは、借り物競走で幕開け。物を借りるのかと思ったら、「○年○組○○番の人」とか「かっこいい人」「好きな人」とか、人を連れてくる競争で盛り上がりました。考えたなあ~。

続いて、個人の仮装審査の結果発表。昔と違って購入できる衣装も多い中、手作り感のある仮装も選ばれています。

クラス企画審査では、受賞したクラスが飛び上がらんばかりの大喜び(写真は一人飛び上がってますね)。

ポスターなどのデザインコンペの優勝者にも賞状が渡されます。

なんと、校庭より打ち上げられる花火。しばしの間、文化祭の余韻にみんなで浸ります。

お祭りすんで、月曜日、3年教室。受験勉強にいそしむ生徒の姿。この教室いっぱいにジェットコースターが走っていたとは、とても信じられません。切り替え上手の本校生は「♪あ~とのま~つ~り」とはならないようですね。

公開文化祭

午前午後完全入替チケット制というシステムで運営された今回の公開文化祭。1000人弱のご来場者をいただいて、賑々しく開催することができました。

モグラたたきですね。ヘルメットをかぶって頭を出すのかと思ったら、ペットボトルを手で操作。安全です。

お客様に入場前のご説明。どうお話しすればよくわかってもらえるのか。接客も学びの場面です。

地球温暖化対策??で、人力によるメリーゴーラウンド。

人力担当は、まあ、こうなりますよね。持続可能かどうかは検討が必要のようです。

図書館企画。文化祭ですので、こういう落ち着いた企画もあります。

ステージ企画も盛況でした。バンドなどは普段見られない生徒の姿が垣間見えます。

屋外企画。各部が食品販売する出店(でみせ)が軒を連ねるところですが、コロナ感染対策のためゲーム等の企画になりました。

詳しい様子は、生徒会のコーナーにアップされるはず??

仮装行列

(公開日は午前午後完全入替チケット制となっています。同伴されるお子様などご家族にも一人一枚のチケットが必要となっておりますので、ご注意ください。)

文化祭公開前日のお楽しみと言えば「仮装行列」ですね。様々に扮装して町を練り歩き、駅前のちょっとして広場で簡単なパフォーマンスをする。明日から公開文化祭ですよと町の人たちに知らせる役目もあったと思います。

高校時代の記憶をたどると、Sandro Botticelliの描いた「ヴィーナスの誕生( La Nascita di Venere)」を立体的に再現して、ユニセックスな雰囲気を持っていたK君をヴィーナスに仕上げ、貝を模したリヤカーに乗せて歩いたような気がします。ヴィーナスのK君を見て、女子校生が嬌声を上げ「うわ~きれい」とざわめいていたことを覚えています。

学校に戻る頃は、貝の装飾はなくなって、お化粧上手のさすがのK君もヴィーナスを維持できず。「リアカーの何者???」って感じでした。最後まで形を維持する作り込みも文化祭伝承技術のひとつだったと思います。

時代は下って

今や、コロナ禍で駅前などに衆人とはいかないため、仮装行列を敢行する学校はないのではないでしょうか。本校生徒会・文実も早々に仮装行列はあきらめ、クラスパフォーマンスで企画を進めていました。

行列しないとなるとダンスパフォーマンスが中心となりますね。

全員スカートですが、もちろん男子生徒が含まれています。男子生徒の女装は昔から変わらない定番の演出です。

衣装も凝っています。いわゆる特攻服。あくまでも仮装ですからね。リアルにこれを着てくる生徒はいませんよ。

右から二番目の生徒のはじけ方が、文化祭の盛り上がりを物語っていますね。

本校HPには生徒会のコーナーもありますから、そのうち特集も組まれるでしょう。ネタがなくならないようにこの辺でしまいにしましょう。

まあ、みんなダンスうまいねえ。シブがき隊レベルでは太刀打ちできません。

ジャニーズ・カフェ~文化祭での学び~

今週末、9月3日は4年ぶりの公開文化祭です。3年1回の公開が原則ですが、コロナ禍で1年延期しての開催となります。感染予防のため、午前午後完全入替チケット制となっています。同伴されるお子様などご家族にも一人一枚のチケットが必要となっておりますので、ご注意ください。

廊下にこんなものが。今はもっと形になっています。

本校の校訓の「協調」と「創造」。友達といろいろ相談しながら、企画を進め創り上げていくこの様子は、校訓そのもの。文化祭での「協働」には、高校生活での大切な学びがあります。

なにやら、教室の作り込みのアイデアのようです。あまり撮影するとネタバレになるので、公開当日のお楽しみとしましょう。

閑話休題

 私が高3の時の文化祭は公開でした。クラス企画は「ジャニーズ・カフェ」。田原俊彦、近藤真彦、シブがき隊などのショーと、ケーキ(+ジュース)を販売するカフェです(当時は教室内食品販売の規制がゆるかったんでしょうね)。旧男子校文化祭の客層はほとんどが女子なので、ショーとカフェの二本立てで、相当な集客が見込まれます。カフェ班は大量のケーキを発注。ショー班もさらなる集客のためジャニーズを完コピ。

完全無欠の企画(ケーキを200円で仕入れ250円で売る儲け話)のはずでした。

 文化祭当日、完コピショー班の集客はすさまじく、押すな押すなの大盛況、立ち見もでてラッシュアワー並の混雑です。ところが、カフェ班が振るいません。30分ほどのショータイムの間は満席ですが、席数分のケーキしか売れないうえ、食べ終わってもショーの間は離席しない。紙皿に出すケーキを立ち見のお客さんは注文しない。ケーキ目的の来客は少なく、ショー以外の時間は閑古鳥が鳴いています。お客の回転があまりにも悪い。

気がついたときには、もうすでに後の祭り。

 みんなで出資し発注したケーキが大量に売れ残っています(本来ならケーキ1つに50円の利益が乗り、経費を抜いて出資額に上乗せされて戻ってくるはずだった)。しかたない、売れた利益は現金でもらい、売れ残りケーキを現物でもらう(現物で200円分回収)しかないねと思って、部活の出店もあったのでクラスを離れました。

で、戻ってみると

 なんとケーキがほとんどなくなっています。現物支給よりは、薄い利益でも現金化するのに越したことはありません。「で、いくらで売ったの?」「230円にしたけど売れなくてさ」「うんうん」「200円にしたら少し売れたので」「『ので』って、原価だぞ」「最後は100円にしたらあっという間」「……おいおい」
 100円で売ると100円の赤字です。正規に売った2個分の利益がどんどん失われていく計算です。結局のところ、ジュース代や紙皿、紙コップなどの必要経費を引くと、マイナスの追加徴収。儲かるはずが出資金も戻らないうえに持ち出しとなりました。

文化祭で学んだこと 1 商売は甘くない。 2 儲け話には気をつけろ。

始動

8月27日(土)より第74回秋季東北地区高等学校野球福島県大会県北支部予選が始まりました。

3年生が引退しての新チーム。夏の間にたくさん練習試合を組んでいましたから、その成果を発揮する初戦です。

そして、応援団、応援ブラバンも夏の練習の成果を試す初めての応援。

そして、そして、保護者応援団(保護者会)も新体制での応援初日です。途中からググッと気温が上がる中、熱のこもった応援、ありがとうございます。

初戦は福島明成に0-17(5回コールド)で快勝しました。

言葉の力

古代日本においては、言葉には、発すればその通りの結果が現れる霊力があるという「言霊」という考え方(信仰)がありました。

 

さて、8月19日~21日にコラッセ福島で開催された「福島県刻字協会展」を訪れました。

書家の方々による刻字(書を木などに彫り込み彩色すること)の展示がされていて、本校校是「文武両道」の刻字もありました。金箔などで文字が浮き出ていて、紙に書いた作品とは違う趣がありますね。

本校書道部、渡邉さんの作品。渡邉さんは過日行われた「たなばた展」において福島民報社賞を受賞した実力派です。

そして、今回訪問の主目的。併催の高校生刻字作品展です。書道を選択している本校生の作品が数多く展示されていました。見渡す限りの作品が本校生の作品です。

書家の先生方からは、本校生の刻字は前向き、ポジティブな力を感じると評されていたようです。

 

本校生は、いついかなる時も、前向きに、ポジティブに生きていくことでしょう。なんといっても「言霊」ですから。

琴の糸

8月12日に合唱団第20回定期演奏会が開催されました。

「繋ぐ~心をひとつに紡ぐ歌」というテーマで、素晴らしい歌声をふくしん夢の音楽堂に響かせました。

現役部員は女声7人のみ。一曲目の「Quam pulchra es」(John Dunstable)は、澄み切った歌声で、パイプオルガンの背景とともに、まるで聖堂で聖歌を聞いているような錯覚に陥りました。

「糸」(中島みゆき)では、鈴木部長のソロパートが始まったとたん、私の前の席の女性お二人が涙を流す様子がありました。会場のあちこちで、すすり泣く様子も。

OBOGから「繋」ぎ、7人が「紡」いだ歌声が、観客の琴線(琴の「糸」)に触れた瞬間でした。

課外の課外

7月終業式翌日から始まった夏の課外、3年生は先週末(8/5)で幕を閉じました。みんなおつかれ~、少しゆっくり……

って、えええ!

週明けの3年のクラスの様子。ほとんどの席が埋まっています。教壇に先生はいないので、自習スタイルでの受験勉強。あ、撮影を一人に気づかれました…、ごめんごめん、勉強の邪魔をしちゃった…

今週、山の日までの3日間は「3年学習会」という、自習スタイルの勉強会。国数英の先生から課題をもらって取組み、講義スタイルではないので、一人一人の進度に合わせ、余裕のある生徒は自分の勉強をどんどん進めることになるようです。

真剣に勉強に打ち込む仲間を見ながら、課外の課外、真剣勝負の3日間です。

10のマイナス3乗の世界

10のマイナス3乗とは1000分の1のこと、「ミリ」という接頭語で表されます。たとえば、1メートルの1000分の1は1ミリメートルですね。

 

さて、昨日(8/4)は、インターハイ(全国高校総体)陸上競技男子100メートル走が行われました。本校から安齋選手が出場しています。徳島の会場に応援に行きたいところですが、今回は「インハイTV」 https://sportsbull.jp/category/inhightv/ での観戦です。

(画像は著作権の関係でここでご覧いただくことができません。インハイTVのアーカイブに残っていることを祈ります。)

 

予選は8組9レーンでした。10秒42(追い風参考)で準決勝進出を決めました。

オフィシャル発表はこちら https://inhightv.sportsbull.jp/archive?id=1494

 

準決勝3組7レーンです。課外の午後、職員室の先生方も固唾をのんで見守ります。

結果は2レーン、7レーン(安齋選手)、8レーンの3選手が10秒68で同タイム。職員室がどよめきます。

オフィシャル発表はこちら https://inhightv.sportsbull.jp/archive?id=1495

なんと、7番目のタイムに10秒68が3人並びました。ファイナリストは8名。同タイムの中から安齋選手が選外に……。顧問の先生の報告では1000分の4秒差だったとのこと。10のマイナス3乗、ミリ秒世界での競争です。

 

100000ミリメートル(100メートル)を10680ミリ秒(10秒68)で走るときの4ミリ秒に進む距離は37.45ミリメートル。実際には加速して走り抜けますから、もっと短いと思われます。

100000ミリメートルのうち、たった37ミリメートルを4ミリ秒のうちに詰める勝負。それに向けた日々の練習、コンディション調整、メンタルトレーニング。

 

10のマイナス3乗世界での戦い、なんと奥深いのでしょう。

嗜み(たしなみ)としてのダンス

特に自慢をするわけではありませんが、わたくしダンスにはちょっと自信があります。というか、少なくとも50代以上の旧県立男子校出身者であれば、嗜みとしてダンスは身につけているはずです。

文化祭の後夜祭のダンスと言えば、「オクラホマミキサー」でジェントルに開始、「ジェンカー」で砂埃をあげ、「マイムマイム」でサークル中心のキャンプファイヤーに突っ込むというのが、旧男子校ゴールデンメドレー。ダンス成功に向け、文化祭前に体育の時間までも動員して男だけのダンス……、嗜みとはいえ、男だけのオクラホマミキサーほど辛い練習はありません。

ダンスを嗜むには、相当の努力がいります。

 

さて、8月2日に行われた本校ダンス部千秋楽公演を見てきました。

健康チェック、検温、消毒のゲートをくぐり、次第に埋まっていく客席。コロナ前は立ち見もあったそうですが、入場制限をかけ、感染防止に努めています。

ライトやスモークなどの舞台演出も表現を盛り上げます。

ダンス部は、本校では運動部ではなく文芸部に分類されています。音楽や美術や書道と同様に、表現者と鑑賞者が一体となって、感覚や心を昇華させようとする舞台上の芸術です。

オクラホマミキサーほか「男子校の嗜みナンバー」での飛び入り参加でのダンスはできませんでしたが(笑)、「ゲゲゲイの鬼太郎」 (東京ゲゲゲイ)などのラップに合わせた切れのあるダンスなど、どの表現も大変魅力的でした。

個人的にはどうしても通勤時によく聞く楽曲になると、曲の解釈と肉体表現の関連が気になってしまいます。

特に、「命に嫌われている」(まふまふ)では、内面にある「生きる」という葛藤を、あえて明るい生に満ちたアイコンのセーラー服に身を包んで表現し、「Señorita」(Shawn Mendes & Camila Cabello)では、「Señorita(お嬢さん)」としか呼びかけてくれない彼への切ないけれど強い恋心(高校生には難しいかなと思ったけれど)を情熱的に表現していて、どちらもダンスメドレー中の一曲の表現でしたが、本校生の創造力(想像力)の大きさを感じ、強く心に残りました。

 

受験に向けて

27日・28日の両日、午後の時間帯を使って(午前は課外)中学3年生対象の「東高見学会」を開催しました。

本校の見学会は、現役の生徒に案内されて部活動別の部屋に入って、全体会は配信を見るスタイル。

なので、吹奏楽部はこんな感じになります。中学生が机を並べて話を聞く様子を見守る吹奏楽部のお兄さんお姉さんの図。きっと、「私にもこんな時代があった~」と懐かしんでいるのでしょう。

全体会での挨拶が終わり、ほっとする生徒会長。自身はこの見学会で本校受験を決意したそうです。

同時刻、進路室「赤壁」にて、赤本で大学入試問題を研究する本校生。

同時刻、図書館で勉強する本校生。

高校・大学受験に向けた生徒の気持ちが熱くあふれる、東高の暑い夏の二日間でした。

English Club Pictures

Today, I would like to introduce the activities of the English Club.

They were preparing to publish a topic of interest.

They posted their opinions on the bulletin board in the hallway.

They soon began to evaluate each other's opinions.

コンクール

7月16日(土)は令和4年度第60回福島県吹奏楽コンクール県北支部大会を観戦?してきました。

会場内は写真撮影禁止のためプログラム表紙です。

本校は、音楽科濱崎教諭みずからが、本校吹奏楽のために作曲した「吹奏楽のための小協奏曲」と「Concertino for Wind Orchestra」の2曲で臨みます。

6月の定演から約一ヶ月、相当練習をしたのでしょう。進化が著しい。他の出場校の演奏も聴きましたが、遜色ないできになっていると感じました(当方素人ですので…)

私は、二曲目のキレキレのパーカッションの好きだなあ。

さて、コンクールの結果は…

http://www.kp-f-suiren.com/

↑ をご覧ください。

 

 

 

お花をありがとう

過日、福島市立福島第二小学校の児童の皆さんから、プランターのお花をいただきました。

第二地区青少年健全育成推進会さんとのコラボレーションで「花いっぱい夢いっぱい」のスローガンが印刷されています。本校は、700名を超える生徒の夢がいっぱい詰まってますから、まさにぴったりの言葉ですね。

「花をたのしんでね」

正面玄関に置いて、朝夕花の様子を楽しみにしていますよ。

「たいせつにそだててください。きれいな花をかかせてください。よろしくおねがいします」

ほら、もう次のつぼみも膨らんできています。次々と花も夢も咲いています。

 

かわいらしいメッセージカードとお花をありがとう。